プロが実践!「勉強する気」をひねり出す5つの手 指導者が使っている10のメソッド(前編)

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ですから、現在位置と目標が見える状態にしておくと、やる気につながることがあります。

家庭で行うとしたら、例えば次のようなことをしてみてください。

小学校で漢字の宿題やテストがあると思いますが、小5の漢字一覧をプリントアウトして、壁に貼り、終わったら赤ペンで消していく作業をしてください。これで覚えるべき漢字が残りいくつかが「見える化」されます。

ゴールが見えないときと見えるときでは、見えたときのほうがやる気になると思いますので、ぜひ試してみてください。

勉強を始めるときの心理的ハードルを下げる

(4)中途半端に終わらせておく

この方法は、勉強ができる子たちが自学自習時によく使っている方法の1つですが、あまり知られていない方法のようです。

中途半端に終わらせるとは、例えば、問題集をキリのいいところで終わらせるのではなく、問題が(10)まであれば(8)で終わらせることや、12ページで完結する場合、11ページで終わらせておくということです。

なぜ、このような方法を取るかといえば、キリよく終わらせてしまうと、次にやるときは“始めから”になり、強いモチベーションが必要になります。しかし、残り2問で終わる、残り1ページで終わる状況から始めるとなると、すぐにキリがいいところがやってくるため、心理的ハードルが下がります。

また、勉強ができる子たちの中には、勉強が終わったら、問題集やノートを片付けずに、そのまま開いた状態にする子がいます。なぜなら、次に机に向かったときに、勉強道具を用意するのが面倒だからです。その面倒さが勉強へ向かう気持ちを遮ってしまうため、いちいち用意せず、いつでも始められる状況を作っているのです。

「すぐに取りかかれる」状況を作っておくことはかなり有効です。

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