プロが実践!「勉強する気」をひねり出す5つの手 指導者が使っている10のメソッド(前編)

✎ 1〜 ✎ 193 ✎ 194 ✎ 195 ✎ 最新
拡大
縮小

数が10に及びますので、前編と後編に分けてご紹介します。今回は前編の5つです。(ご紹介する順番は重要度順とは関係ありません)

10のメソッドと家庭でできる方法を紹介

<指導者が使う「子どものやる気」を引き出す10のメソッド【前編】>

(1)勉強の前に「勉強モード」に入りやすい行動・動作を入れる

塾で子どもたちに勉強を教えるとき、いきなり「はい〇〇ページ開けて」とはやりません。やる気がある子だけなら問題ないかもしれませんが、基本的に子どもたちは、勉強しなければいけないからとしぶしぶやっていたりします。

そうした状態で教えても、大して頭に入りません。そこで、塾などでは雑談という名の「呼び水」を向け、徐々に勉強の話に切り替えていったりします。

では家庭ではどうすればいいでしょうか。スムーズに勉強に入れるような“動作・行動”を入れることを勧めてみてください。

例えば、「机の上を片付ける」「お気に入りの勉強道具をそろえる」「スケジュール表を書く」「頭を使わない作業から始める(漢字練習など)」といったことです。

大人でも机に座っていきなり仕事モードに入れることは少ないのではないでしょうか。子どもも同じです。いきなり勉強はやりたくありません。そこで、ワンアクション入れてみると、かなり気持ちが切り替わります。

(2)必ずできることから「積み重ねる」

子どもが勉強がイヤになる原因の1つに、「わからない問題にあたる」ことがあります。

好奇心があり、意欲が高い子は、わからない問題が出てくるとワクワクして、チャレンジしていきますが、大抵の子は一気にモチベーションが下がります。

逆に、できる感覚、わかる感覚というのは、ある意味で快感です。この心地いい感覚が作れるようにサポートします。

次ページ“できている部分”から改めてやる重要性
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT