
雑談が上手な人とは、話すネタが豊富な人ということではないようです(写真:YUJI/PIXTA)
日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。
たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれている。
その岡本氏が、全メソッドを初公開し、15万部を超えるベストセラーとなった『世界最高の話し方――1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』に続き、このたび『世界最高の雑談力: 「人生最強の武器」を手に入れる! 「伝説の家庭教師」がこっそり教える 一生、会話に困らない超簡単50のルール』を上梓し、発売3日で3万部を突破するなど、早くも話題を呼んでいる。
コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「好感度を一瞬で上げる!ただ1つ簡単『魔法ワザ』」について解説する。
「話すネタが豊富=雑談上手」は勘違い
「雑談のうまい下手は、自分がいかに饒舌に話すか、面白い話ができるかにかかっている」そう勘違いしている人が本当に多いのですが、実は、「自信を持って話せるネタが豊富=雑談上手」というわけではありません。
Aさん とうとうと自分のしたい話や手柄話をする人
Bさん 興味を持って、一生懸命、話を聞いてくれる人
Bさん 興味を持って、一生懸命、話を聞いてくれる人
みなさんなら、どちらの人に惹かれますか? もちろん、Bですよね。
「自分が面白い話をして、相手を楽しませなくちゃ」「自分の良さをもっと相手に知ってもらうためには、自己PRをもっとしなくては」と、ついつい話すこと優先になってしまう。しかし、気づくとAさんのパターンに陥ってしまっている人は少なくありません。
そもそも「雑談の目的」は何でしょうか。
「自分のしたい話をして、気分を晴らす」が目的の人は、それでもいいかもしれませんが、多くの場合は、「お互いが気持ちよく話をし、いい関係性を作ること」が目的のはず。
そうであれば、したい話をペラペラとして、自分だけがいい気分になること以上に、相手をいい気分にさせて、「また会いたい」「一緒に働きたい」「一緒にいたい」と思わせることが大切です。
そのためには、一方通行にならないように、「相手の話」を上手に引き出し、気持ちよく「話してもらうこと」にもっと意識を向けなければなりません。
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