「これほどまでに世界で評価されていたのか」
安倍晋三元総理の悲劇的な死は日本のみならず、世界中を衝撃に包みました。
その政治手法については、賛否は分かれましたが、憲政史上最長の宰相として、多くの功績と足跡を残したことは間違いありません。
「安倍は、世界の舞台で傑出した人物であった」(CNN)
「安倍は日本の政治の青写真を作った。日本の国益を守るため、アメリカのリーダーとも親交を深めた。安倍は『ノスタルジア』を政治的ツールとして使いながら、日本を再興し、アジアの盟主としての地位を取り戻そうとした」(NPR)
世界のメディアがこのニュースを大々的に取り上げ、各国の首脳も口々にその死を悼みました。
ブリンケン・アメリカ国務長官をして「彼はビジョンの人であった」と言わしめ、ニュージーランドのアーダーン首相は「最初に会ったときに、彼は私のネコの死について慰めてくれた」といったエピソードを披露するなど、際立った「惜しまれぶり」が印象的でした。
「二流国になり下がった」と自信を失いつつある日本国民にしてみれば、この国のかつてのリーダーが「これほどまでに世界で評価されていたのか」と驚くレベルです。
各界に幅広く輝かしい親交を誇った人ゆえに、今後、無数の評伝がつづられることになるでしょうが、ここでは、彼の「コミュニケーション力」という側面にスポットを当て、「なぜ、ここまで強烈に愛され、そして嫌われたのか」について考えてみます。
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