「ゼレンスキー氏のスピーチ」は、超一流の典型だ 日本人にいったい何を話し、訴えかけるのか

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ドイツ議会で演説したウクライナのゼレンスキー大統領。そのスピーチ力は超一流です(写真:Liesa Johannssen-Koppitz/Bloomberg)
日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。
たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。
その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』は15万部を突破するベストセラーになっている。
コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「ウクライナ・ゼレンスキー大統領の超スピーチ力」を徹底分析する。

「偉大な王」よりも「永続的な力」を享受する

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、23日午後6時から日本の国会でオンライン演説をします。

『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

前回の記事「世界が共感、ゼレンスキー氏の「超コミュ力」5本質」で、ゼレンスキー大統領の「世界を動かす超コミュ力」を詳細に分析しましたが、今回は、彼の超一流の「スピーチ力」の秘密に迫ってみましょう。

「人に与えられた才能のうち、雄弁であることほど、貴いものはない。そういった人は、偉大な王よりも、永続的な力を享受するだろう」とは、厳しい状況下でイギリスのリーダーとして、第2次世界大戦を勝利に導いたウィンストン・チャーチルの言葉です。

ゼレンスキー大統領は、その卓越したコミュニケーション術や置かれた状況などから、このチャーチルになぞらえられることが多いわけですが、両者に共通するのが、たぐいまれな「スピーチ力」です。

大統領は、このきわめて不利な戦いを、砲弾でも核弾頭でもなく、「スピーチ」という「言葉の力」で、戦おうとしています。

ロシアのディスインフォーマーション(虚偽情報)作戦は、アメリカ大統領選をも揺るがしたように、「悪貨が良貨を駆逐」するかのような威力がありますが、今回はまさに、ゼレンスキー大統領の「スピーチ」を中心とするウクライナ側の戦略的コミュニケーションが「悪貨」を凌駕する勢いです。

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