一方、ドイツ向けの演説で、彼が16回も繰り返したのは「Wall(壁)」という言葉でした。
つまり、あの東西冷戦が今再び、大きな壁として、目の前に現れようとしている事実をつきつけたのです。「ベルリン封鎖」やナチスによるキエフ占領などに触れながら、「繰り返してはならない」と訴え、「壁を壊そう」と呼びかけたのです。
「当事者意識を持たせる仕掛け」が詰まっている
カナダ向けの演説では、
など、「エドモントン」「トロント」などカナダの地名をこれでもかと繰り出し呼びかけました。
どのスピーチにも、聞く人すべてに、「今、自分に同じことが起こったらどうするのだ」と、当事者意識を持たせる仕掛けが詰まっているというわけです。


















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