「雑談が苦手」の裏には「誤った思い込み」が存在する
先日、喫茶店で打ち合わせをしていたときのことです。隣のテーブルに座る高齢の女性が何度も、店員を呼び出し、話しかけていました。「持ち帰り用のお菓子の小分けの仕方」についてあれこれ注文を付けているようです。
言っていることがわかりにくく、店員さんも困り気味。やがて、関心はわれわれに向かい、「すてきなお洋服ね。どこで買ったの」「(そのブランド物は)本物なのかしら」等々、話はなかなか止まりません。打ち合わせがなければ、もう少しお話にお付き合いしたかったのですが、「誰かと話をしたいんだろうなあ」と、悲しい気分になりました。
「地域の過疎化」「人口の都市への集中」「核家族化」「単身世帯の増加」に加えて、「新型コロナで会話もままならない」という事態が続き、「現代人の孤独」は深刻化の一途をたどっています。そんな孤独感を軽減し、人と人をくっつける瞬間接着剤としての「雑談力」があらためて見直されているわけです。
しかし、『「雑談力」こそ「人生最強の武器」である超納得理由』でもご紹介したように、日本人の「雑談に対する苦手意識」は総じて高く、「よく知らない人との話は苦痛」という人は少なくありません。そして、「雑談が苦手」という人には、大きく分けて3つの共通する「誤った思い込み」があります。では、3つの共通する「誤解」とは、どんなものなのでしょうか。
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