冷蔵庫のメリットがもはや思い浮かばない件
これまで数回にわたりくどくどと書き連ねてきた「冷蔵庫をなくしたらフードロスゼロに!」というウソのようなホントの話のついでに、いい機会なので、今回は「冷蔵庫」という現代の必需品中の必需品について、私がいま思うところを存分に述べさせていただこうかと……いや、ちゃんとわかってますよ! 誰もこんな話、特に読みたいと思ってないっていうか、ハッキリ言って何の興味もないってことは!
だってどれほど断捨離が流行り「無駄を排してスッキリ暮らす」ことが多くの人の関心事となろうが、そのリストラ対象に「冷蔵庫」が上がることはまずないに違いないのだ。
実際、私の本を読んで下さったり講演を聞いて下さったりする、つまりは「イナガキさんみたいな生活、憧れます~」と言って下さるような奇特な方々であってもですよ、必ず言われるのが「さすがに私は冷蔵庫はやめられないですが……」の一言。
テレビも掃除機も電子レンジも山のような洋服も、つまりはそれまで頑張ってせっせと手に入れてきたものどもに関しては勇気を出してエイと手放すことはできそうな気がしても、冷蔵庫……? いやーそれはさすがに無理無理無理! だってそんなことしたたちまち日々食べること(生きること)に支障が出ますよね? いくらなんでもそこまでは……とまあ、皆様の心の中を代弁すればおおよそそのようなことであろうと想像する。
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