ってことは、今の世の中を覆っているどん詰まりな感じとか、自分一人の力では何も変わらないように思える件とか、そのすべてが実は根拠レスかもしれないってことだ。閉塞感なんてウソッパチで、実はこの世は隙間だらけかもしれないってことだ。
っていう可能性を知るだけでも、なかなかに心に爽やかな風が吹いたりするもんである。
ってことで、その一つの実例として、冷蔵庫がものを腐らせずに貯めておける装置かどうかってことをなぜ私が疑うようになったのかを記しておきたいと思う。
冷蔵庫を使わなくても食材はラクラク保存
これまで、冷蔵庫がないと食材を貯めておけないので、原則、その日に食べるものはその日に買うことになったわが暮らしぶりについてご紹介してきた。で、実際にものを「買いすぎる」ことはまったくなくなったのである。
だがこのような生活を7年も続けていると、否応なくさまざまな経験値が積み重なっていくことになる。例えば、知人や友人からダンボールいっぱいの野菜や、大量の魚のアラなどがドドンとわが家に回ってくることもないわけではない。つまりは「その日に食べる」どころか、1週間じゃとても食べきれないようなものを手にしてしまうことが時おり発生するのである。
無論、そのような場合の第一の選択肢は、前にも書いたように「人にあげる」ということなんだが、果物とかお菓子とかパンとちょっと珍しい野菜とか、つまりはちょっと非日常感のある「もらってウキウキ」的な食べ物ならいいんだが、そうじゃないもの、例えば玉ねぎとか人参とかレタスとかをどんと手に入れてしまった場合、人様に回すのも多少憚られたりもするのである。
で、そうなるとどうにかしてノー冷蔵庫でも腐らせずに持たせなければいけないことになり、私なりにいろいろと工夫しながら冷蔵庫のない食材保管法について7年にわたり研究と実績を積み重ねてきたわけです。
で、その最終結論は、実にカンタンなことなのであった。
ほぼすべてのものは「干す」か「漬ける」かで、ラクラク保存できるのである。
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