(第60回)「就職協定」と「倫理憲章」、そして「卒業後3年以内既卒者の新卒扱い」に関する人事の声

●4割近い企業が「卒業後3年以内」の若者を「新卒採用枠」で受け入れる

図表4:貴社では、「卒業後3年以内」の若者を「新卒採用枠」の応募者として受け入れられると思いますか。

 ところが「卒業後3年以内」の若者を「新卒採用枠」の応募者として受け入れられるか、という質問に対しては、意外に寛容な結果が出ている。「受け入れるのは難しい」という人事は34.5%だが、「受け入れられる」は37.3%と多い。「わからない」も23.7%あるが、ケース・バイ・ケースだと思われる。つまり、かなり多くの企業が、既卒者を新卒扱いとして受け入れるのである。
 どの社員規模の企業でも4割近くが受け入れると回答している。

 ただ、いくつかの条件をつける企業もある。

・大学経由で相談されれば、可能。ただし、本人が、新卒の初任給と同じで構わないということが条件。
・現役の学生と同様、内定者教育を受講してもらえるのであれば受け入れは可能。

 卒業後3年も留年3年も変わらないという意見もあるし、卒業後の経験に期待する声もある。

・就職できなかった間努力してスキルアップ(語学、資格、ヒューマンスキル等々)している人材であれば、即戦力に近く価値がある。
・卒業後の時間の使い方しだいでは、新卒プラスαの価値をもった学生と出会うことができると考える。

 要するに卒業後の時間で学び成長した者は歓迎するが、そうでない者はいらないということである。

HRプロ株式会社(旧社名:採用プロドットコム)
(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
採用担当者、教育・研修担当者をはじめとしたHR担当者のための専門サイト「プロ.com」シリーズを運営。新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つニュース、ノウハウ、サービス情報、セミナー情報を提供している。HR担当者向けのセミナーも東京・大阪で開催している。

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