浦安市、子育て支援へアクセル踏み込む 婚活から子育てまで全面バックアップ

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

松崎:歩きながら、お互いに品定めするわけですね。で、3部がいよいよパーティです。参加費は男性8000円、女性6000円。そうしたらね、あまり盛り上がらない。そこで事前に準備していた市のベテラン女性職員が表れて、「愛のコンシェルジュ」の腕章を付けて会場を回り始めたわけです。

坂之上:盛り上がらないから?

松崎:そう、盛り上がらないから。だって男は、もぞもぞもぞもぞしている。女の子は積極的に動いているんだけど。

笑っちゃったのは、女の子2人組から聞いた話。会場から話をしながら出てきたので「もう帰るんですか?」って聞いてみたら、「ううん、ちょっと狩場から抜けるの」って。肉食系ってこういうことなんだってびっくりした。腹抱えて笑っちゃった。

坂之上:昔であれば、男の人が言いそうですけど。

(写真: Rina / Imasia)

松崎:男は、もぞもぞもぞもぞ。そこで愛のコンシェルジュが動いてくれた。どれぐらいまとまったと思います? なんと40%もカップリングできたんですよ。出席者のうち40%をカップリングできた。

坂之上:すごい。

松崎:実は、これが震災の3週間前の2月だったのです。これからアフターフォローもやろうね、と思っていたところで震災があったのでよく覚えているんですね。あれからかれこれ5回やっています。12月にもやります。

坂之上:結婚された方は? 

松崎:いますよ。でも婚活で出会ったっていうことを言いたくないみたい。

坂之上:それはそうですよ。

松崎:実は、第1号が浦安の職員なんです。これまでに、なんだかんだで10組ぐらいまとまったと思います、私が伝え聞くところでは。

市民だけを対象としない

坂之上:それはすばらしい。市民のふれあいにもなりますよね。

松崎:対象は市民だけじゃないですよ。

坂之上:市民だけじゃない?

松崎:今の時代だから、栃木からも神奈川からも来ます。浦安の市民のためとていう考えを捨てようということです。

坂之上:日本のためですか?

松崎:そう。底上げすればいいんですから。

坂之上:え、どういうことですか?

松崎:だって若い方にすぐに浦安に住んでね、と言ったところで難しいんですよ。家賃は高いわ、ローンだって高いわ。でも子育ての政策を並べて、あ、浦安が抜け出ているなと思ったらいずれは来てくれる。

坂之上:はい、黙っていても。

松崎:それでいい。だから浦安市民に限定する必要なんてないんです。

それから先程もお話ししましたネウボラです。30億円の基金の使い道としては、お母さんと乳幼児への切れ目のない支援、ネウボラを進めようとしています。

坂之上:はい。あのフィンランドのネウボラですね。それ、ものすごく関心があります。

※ 後編は12月29日(月)に掲載します。

坂之上 洋子 経営ストラテジスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

さかのうえ ようこ / Yoko Sakanoue

経営ストラテジスト/作家。国際機関、官庁、大学、社会起業家/NGO/NPO/企業経営者等へ「どうすれば、社会に良いインパクトを与えることができるか」をキーワードに経営ブランディングの戦略構築を行う。Newsweekの世界が認めた日本女性100人の一人に選出。中国系アメリカ人で数学者の旦那と三ヶ国語を話す多国籍の娘と3人暮らし。現在、拠点は、東京、北京 、軽井沢。時々ニューヨーク。著書に『結婚のずっと前』『犬も歩けば英語にあたる

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事