体内の余剰エネルギー燃やす「チリツモ」の超工夫 身体活動時代謝「ニート(NEAT)」を増やそう

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出前系に頼らずリアル店舗に足を運んで買いものをする。これも「チリツモ」ワザの1つです(写真:takeuchi masato/PIXTA)
リモートワークで増えた体重を落としたい、低下した体力をなんとかしたい、筋力をつけたい……。日々の生活の中でそう感じている人は少なくないはず。そこで、テレビや雑誌などのメディアで健康情報を発信するトレーナーの坂詰真二さんが、疲れない体、引き締まった体、自信がもてる体をつくるメソッドを伝授するシリーズ。5回目は「“チリツモ効果”で運動量を稼ぐ」をご紹介します。

長引くコロナ禍の自粛生活で、在宅時間が長くなったり行動範囲が狭くなったりが続いています。これを解決するための方策として、これまでストレッチや筋トレ、有酸素運動、そして食事法についてお伝えしてきました(1回目:最初の運動2回目:ウォーキング3回目:食事法4回目:筋トレ)。ですが、解決策はそれだけではありません。日常生活で運動量を増やすのも1つの有効な方法です。

では、私たちが移動や家事、仕事、入浴などの日常生活動作によって消費するエネルギー量は、1日に消費する全エネルギーの何%程度でしょうか?

 A 5~10%
 B 10~15%
 C 20~30%

1日の消費エネルギー量でもっとも多いのは?

正解は「Cの20~30%」です。意外に多いと感じたのではないでしょうか?

成人が1日に消費するエネルギー量は性別や年齢、活動量などによって異なりますが、おおよその値は<体重×40kcal>で求めることができます。体重60kgの人なら2400kcal程度です。

このなかでもっとも多いのは、生命を維持するために消費する「基礎代謝量」で、60%程度を占めます。次いで多いのが、体を動かすことで使う消費エネルギー量で、専門的には「身体活動時代謝」といいます。

身体活動時代謝は、スポーツやフィットネス活動によるエネルギー消費と、日常生活によるエネルギー消費に分けることができますが、後者を非運動性身体活動時代謝、あるいはNon Exercise Activity Thermogenesisの頭文字をとって「NEAT(ニート)」といいます。スポーツやフィットネス活動をしていない限り、“身体活動時代謝=NEAT”ということになります。

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