体内の余剰エネルギー燃やす「チリツモ」の超工夫 身体活動時代謝「ニート(NEAT)」を増やそう

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以下のような工夫や意識を少しずつ生活に取り入れて、座る時間を減らしていきましょう。

<座る時間を減らすコツ>
①スマホなどの端末の操作は、座らずに立ったまま行う
②ゲームや読書はときどき立ってやってみる
③デスクワークの際、1時間に1回は休憩を入れてイスから離れる
④あえてペンや消しゴムなどを高い位置、遠い位置に置く
⑤30分以内の電車やバス移動では、座らずに立つ

座る時間を減らしたら、次に行うべきことは歩行時間を増やすことです。

歩行時間を増やし、体力を高めるコツ

本来、NEATの大部分を占めるのは、歩行時のエネルギー消費です。歩行時には、全身の6~7割を占める下半身の筋肉を中心に全身の筋肉が動くので、消費エネルギーが増えるのはもちろん、脳を含めた全身の血流量を増やすことで、体と脳の疲労を改善してくれます。例えば、以下のようなことを心がけ、無理のない範囲で歩行時間を増やしていきましょう。

<歩行時間を増やすコツ>
①食料品や生活用品、書籍、衣類などは可能な限りリアル店で購入する
②近隣の飲食店であれば、出前に頼らず歩いて店でテイクアウトする
③急いでいない限り、エスカレーターやエレベーターなどの利用は最小限にする
④車やバス、電車の使用を可能な限り少なくし、歩ける距離は歩く
⑤屋内作業で心身が疲れたら、短時間でも散歩をして血行を促し、気分転換をする

それでも、以前のようには気軽に出かけることもできず、歩行時間を完全に以前のように戻すことは難しいでしょう。屋内であっても少しの工夫でエネルギー消費量を増やすとともに、さまざまな体力を高めることも可能です。以下にその例を紹介しますので、できることから取り入れてみてください。

<体力を高める工夫>
①タオルを使わずにミトンで背中を洗う → 肩の柔軟性が高まる
②うつ伏せで、上体を反らせてテレビを見る → お腹の柔軟性が高まる
③家のなかを大股で移動する → 下肢の筋力が高まる
④ペットボトルを手でしっかりつぶす → 上肢の筋力が高まる
⑤片足立ちで歯磨きをする → 平衡性(静的バランス能力)が高まる
⑥靴下を立ったまま脱ぎ履きする → 平衡性(動的バランス能力)が高まる

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