「所持品ゼロ生活」で気づいた"インテリアの極意" 昼過ぎに出現する「陽だまり」がお気に入りに

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●時間を減らす道具と増やす道具がある

スマホをいじっていると、特になにをしているわけでもないのに時間が溶けていく。たぶんスマホが時間を早める道具のボスだ。あとはパソコン、テレビ、ゲーム、漫画なんかもその仲間かもしれない。でもゲームや本に夢中になっている時間って、たしかにあっという間に感じられるけれど、満足度を考えると時間を減らしているとも言えないような。

心が動かないまま時間を飛び越えさせてしまうようなアイテムをここでは「時間を減らす道具」と言ってみる。反対に、「時間を増やす道具」もあった。洗濯機や掃除機は家事の手間を大幅に少なくし、時間を生み出していると言えるけれど、ここで言及したいのは時間が流れるスピードをゆったりさせてくれる道具のこと。これがあれば忙しい日常に句読点を打つことができる。目的のためにどんどん進んでいくのではなく、この瞬間を生きることを目的にしてくれるものたち。花瓶や好きな香りのハンドクリーム、レターセット、ワイングラス、お気に入りの土偶などが私にとってそうだった。

いま自分にとってどんな時間が流れているか意識すれば、道具によって時間をコントロールすることもできる。いまから集中しようとかのんびりしようとか、時間の流れ方を意志の力だけで操るのは意外に難しい。どんな道具が自分のスイッチを入れてくれるのか知ることが近道かもしれない。

100日間のシンプルライフを終えて

100日間のチャレンジを終え、101日目にシンプルライフを実践していた家からもとの家に戻った。

『ふやすミニマリスト 1日1つだけモノを増やす生活を100日間してわかった100のこと』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

部屋に入ると、これまで適当に欲して、最後まで責任を取らなかったたくさんのモノたちからの視線を感じる。なんかおしゃれそうで買ったけれど使いにくい、木の皮を編んだカゴ。かわいくて捨てられない輸入ビールの缶。使ってないのにずっとキッチンにあるガラスのティードリッパー。パスタの入っていないパスタケース。

やめて、見ないで。ごめん。私が意識をかたむけられるものの数には限界があったのだった。目を合わせてお別れしていこう。これから新しい旅が始まる。いますぐミニマリストになることはできないけれど、暮らしの手綱は自分で握っていたい。

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