「所持品ゼロ生活」で気づいた"インテリアの極意" 昼過ぎに出現する「陽だまり」がお気に入りに

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初日に取り入れたのは敷布団だった。ある意味、私の人生で一番大切なものは敷布団なのだとわかった瞬間だ。どうしても長時間硬い床には座っていられなかった。ましてや敷布団なしの睡眠など、体が休まるわけがないと思った。

このように、必要に迫られて100つのアイテムを選択していくことになるかと思いきや、本や花瓶、土偶など、便利さとは別のベクトルの道具を心が欲することもわかった。

100日の間に選んだ住まいに関するアイテムは以下のとおり。

1日目…敷布団
2日目…歯ブラシ
4日目…バスタオル
6日目…MacBook
7日目…爪切り
8日目…毛布
9日目…本
11日目…洗濯機
15日目…冷蔵庫
19日目…掃除機
14日目…スマホ
25日目…机
37日目…羽毛布団
38日目…洗濯用洗剤
52日目…歯磨き粉
71日目…土偶
79日目…花瓶  ほか

住まいに関する発見

●何もない部屋はかっこいい

身も蓋もない言い方だけれど、何もない部屋はかっこいい。モノがないと、なんてことのない六畳一間が洗練されて見える。壁の白さがいい。角の四角さがいい。広々とした余白がいい。

これまでずっとおしゃれな部屋にしたいな、と思って生きてきたのに、今までしたどんな工夫よりも、何もないほうがずっとかっこいい。なんてことだ。

センスのある人なら、足し算や引き算をしながら絶妙なバランスでおしゃれな部屋を作ることができるだろう。私のセンス程度では、何もない部屋に勝てない。装飾やインテリアにこだわって行き詰まるよりは、自分のセンスを信じずにいっそシンプルに振り切ったほうがおしゃれに見えるのかもしれない。

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