ひとたびネガ思考に陥ると、パターンが定着してしまいがちで、そうした「ネガティブ思考サイクル」は、問題解決や認知機能をつかさどる「海馬」にダメージを与え、結果として、感謝や幸福感などを覚えにくくなるそうです。
負の影響は本人だけにとどまりません。その周囲の人にも、甚大なダメージを与えます。
人は脳内の「ミラーニューロン」によって、接する人々の気持ちを感じ取り、マネをするようにできており、「文句ばかりの人」のそばに行くだけで、その気持ちに「感染」してしまうのです。
下手をすれば、そうした人ばかりと接すると、自分までが「文句野郎」に転身してしまうかもしれないというわけです。
「文句魔」への7つの「神対応」
では、そういった人たちにつける「薬」はあるのでしょうか。つまり、「ネガティブ思考」の人を、「ポジティブ思考」に一夜で変えてしまう魔法などあるのか。結論から言ってしまえば、「ありません」。
そもそも、この傾向は幼少期から形作られ、「クレームを言うことで、人の注意を惹きつけること」が目的なので、問題は見つけるものの解決そのものにそれほど興味はなく、建設的な議論にはなりません。
また、本人に「自分の『ネガティブ思考』にそれほど自覚がない」。ですから、その相手をするのは、骨も折れるし、心も折れるものなのです。
では、どうやって切り抜ければいいのでしょうか。「ネガティブ思考」の人からの切り抜け方として、7つの「神対応」を実践してみましょう。
愚痴や文句ばかり言う人に対してはつい、「文句を言ってもしょうがない」「たいしたことない」「考えすぎ」などと否定をしたくなりますが、それはNG。
というのも、彼らの目的は「話を聞いてもらって、認めてもらうこと」だからです。否定されれば、さらに頑なになり、「次なる文句のタネ」を見つけてしまうことになります。
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