わが子に「憎しみさえわく」親の葛藤をどうするか 「自分は毒親」苦悩する親に伝えたいこと

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いずれにせよ、子どもの数が減少している「少子化の中での虐待件数増加」ですから、実際はかなりの増加と考えられます。「毒親」という言葉がますます注目されるのには、こうした背景もあるかもしれません。

筆者が運営する親同士のコミュニティ・Mama Caféでも、多くの保護者の方から相談を受けており、心理的不安感に襲われている人の数の増加を感じます。

目先の問題を解決しても、また別の問題が

筆者は、このような不安感を持つ人には次の3つの段階に分けてお答えしています。

(1)問題が表面的で、深くないケース

この段階が、もっとも多い数になります。寺島さんのようにゲームや動画、スマホなど目の前の現象が原因と思ってしまうことに特徴があります。しかし、実はそれは本質的な原因ではなく、あくまでもきっかけにすぎません。ですからそれらの目先の問題を何とかしても、また別の問題が発生します。

そのため、より本質的な方法で解決させていく必要があります。

具体的には

・親と子では別人格であるという認識を持つ
・「作用・反作用」の法則を知る(言えば言うだけやらなくなる力学を知る)
・短所是正ではなく、子どもの長所を引き上げる
・親は自分の心を満たすことにわずかでも時間を割いてみる(親の自己肯定感を上げる)

などです。

つまり「子どもへの対応方法」「親のストレス対処法」などを知り、解決へと向かわせていきます。

こうした対応方法は上記以外にも数多く出ていますので、参考に自分にできることを1つ、2つされるといいと思います。

これらの方法は1回やっただけという程度では効果はほぼなく、継続的に3カ月は続けてみることをお伝えしています。なぜなら、これまで長い年数をかけて作られてきたパターンはそう簡単には“上書き保存”されないからです。それぐらいの覚悟で取り組むと効果が大きいと思います。

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