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「自己肯定感」と「自己効力感」の違い
最近、「自己肯定感」という言葉をよく目にするようになりました。筆者も3年前に自己肯定感に関する書籍を書いて以来、自己肯定感という言葉をよく使っています。
亀田さんの質問にお答えするには、「自己肯定感」以外に、「自己効力感」という言葉も使って説明する必要があるように感じます。
自己肯定感とは簡単に言うと「自分の現状を肯定できる感覚」のことです。ありのままの自分を認めるという感覚です。
一方で、似た言葉に「自己効力感」があります。これは「自分はできるという感覚」になります。ある目標に対して”自分はできる”と信じているときは、自己効力感が高いと表現されます。カナダの心理学者、アルバート・バンデューラのセルフ・エフィカシーを訳した言葉として使われています。
この2つの言葉を使って回答すると、亀田さんのお子さんは、勉強ができているけども、人を見下しているということは、実は、自己効力感は高いけれども、自己肯定感は高いわけではないと考えられます。つまり亀田さんの見立てと実態はまったく逆で、自己肯定感が高すぎるのではなく、低い可能性が高いように感じられます。
そこで、これまで筆者が直接指導してきた4000人以上の子どもたちのケースで、自己肯定感が低かった子の4つのパターンについてご紹介します。これらのパターンの1つひとつに亀田さんのお子さんが該当すると思います。
大きく分けて、
・「勉強ができるけども、自己肯定感が低い2つのケース」
・「勉強ができず、自己肯定感も低い2つのケース」
があり、それぞれ説明します。
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