五輪開幕直前「また辞任」のドタバタ劇
コミュニケーションのポジティブな事例やアドバイスを発信したいと続けているこの連載ですが、次々と明るみに出る「失言」や「スキャンダル」に、「そうは問屋が卸さない」状況が続いています。
五輪の開閉会式の音楽制作を担当する小山田圭吾氏が、過去に「いじめ」をしていたことが明らかになり、最終的に辞任を表明する騒ぎとなりました。
当初から「つまずいてばかり」のこの五輪。開幕直前まで続いたドタバタに、われわれは頭をかしげすぎて、もはや地面につきそうです。大会の開催そのものを含めて、「すべてが悪い冗談だよね」としか思えません。
とどめを刺すかのような今回の「新たな醜聞」の発端は、小山田氏が学生時代に、障害のある人を含め、複数の人にいじめを繰り返し、1994~1995年に、その内容を自ら、雑誌で赤裸々に語っていたことでした。過去にも問題になっていたのですが、今回の五輪での登用で、改めて注目を集めたといういきさつでした。
今回のテーマも、残念ながら「ネガ寄り」のテーマになりますが、過去に過った言動をした人を排除しようとする「キャンセルカルチャー」について考えていきます。
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