オリンピック後の日本「コロナ危機」はどうなるか コロナ危機5つのステージから今後を考える

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コロナウイルス流行のステージと重心を振り返りながら、オリンピック後の日本と世界を考える(写真:Ryuji/PIXTA)

2020年3月11日に、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長がパンデミックを宣言してから1年以上が経過したが、新型コロナ危機はいまだ収束の兆しを見せない。

各国政府は、未知の脅威との遭遇に対してさまざまな対策を講じてきた。目下危機対応中であることに加え、あまりに多くの事柄が起こったこともあり、日本を含めた各国政府が事態を総括する機会を持つことは困難な状況だ。

パンデミック「5つのステージ」

こうした中、WHOは冒頭の宣言から1年の節目に世界全体のパンデミックの推移を総括。以下の5つのステージに分けている。これまでの各ステージがどのように進行してきたかを整理して理解することは、われわれの未来に待ち受けるステージについて、大まかな予測・見通しを立てることが可能となるため、非常に有用だ。

第1ステージ:病原体発現期
第2ステージ:パンデミック初期
第3ステージ:パンデミック加速期
第4ステージ:多面的進展期
第5ステージ:ワクチン導入期

各ステージは、約3カ月ごとに進行すると考えていい(1年間に4段階のステージがある)。

<第1ステージ(〜2020年3月11日)>

第1ステージの「病原体発現期」は、中国武漢で未知の肺炎が発現してから、WHOのパンデミック宣言が行われた2020年3月11日までの期間である。この時期の感染症危機の重心は、圧倒的に中国国内にあった。

その後の世界的拡大を見越して、かねて中国発の感染症危機事案に対して脅威認識を抱いていた東アジア各国と、西太平洋地域の島嶼(しょ)国に加え、感染症危機の到来によってその狭小な国土が容易に蹂躙(じゅうりん)されるという意識を持っているカリブ海の島嶼国は、一斉に渡航制限を発動した。

2月中旬の段階で、WHOは新型コロナに対する危機管理医薬品(診断薬・治療薬・ワクチン)の国際会議を開催し、その研究開発が世界中で開始された。WHOが、第1ステージの段階で危機管理医薬品の開発をリードする姿勢を示したという迅速さは、注目に値する。

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