オリンピック後の日本「コロナ危機」はどうなるか

コロナ危機5つのステージから今後を考える

ワクチン開発の朗報に沸く一方、メディアやネット、ソーシャルメディアの言論空間に、デマやフェイクニュース、陰謀論があふれる「インフォデミック」が徐々に深刻化。また、中国武漢で未知の肺炎が出現してから1年が経過し、その間に世界のGDPの4%が減少したと世界銀行は伝えている。

ワクチンの開発が本格化した第5ステージ

<第5ステージ(2021年1月〜3月末頃)>

本ステージの「ワクチン導入期」は2021年初頭ごろから始まった。数種類のワクチン開発が完了し、各国で接種が開始されると同時に、さまざまな変異株が出現・蔓延し始めた時期である。

2021年3月初旬の段階で、全世界で76のワクチン候補が治験に入り(12製剤が治験の第III相試験、4製剤が第IV相試験)、本ステージが終わる3月末までに世界の4%、日本人の0.7%が最低1回のワクチン接種を行っている。

以上が、WHOが総括した全5ステージだが、新型コロナパンデミックは、1年が経過しても収束せず、その後もステージが進行している。

<第6ステージ(2021年4月〜6月末頃)>

3月頃からの第6ステージは、「変異株拡散・ワクチン接種拡大期」と言えるだろう。ちょうど日本でも、変異株拡散を一因とする3回目の緊急事態宣言が発出されると同時に、日本政府・地方自治体・医療従事者の奮闘により、ワクチン接種が拡大した時期と重なる。

実際、2021年6月末までに、世界の24%、日本人の24%が最低1回のワクチン接種を行っており3月末時点と比較すると、日本のワクチン接種率が世界に追いついてきたことがわかる。一方、ほかのG7諸国と比較した場合は、まだその半分に満たない(カナダ68%、イギリス66%、イタリア56%、ドイツ55%、アメリカ54%、フランス50%)。

<第7ステージ(2021年7月〜9月末頃)>

7月現在のわれわれは、ちょうど第7ステージに入ったところであると考えていい。秋ごろまで続くと想定される本ステージにはどのような事態が待っているのか。

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