男性側からこのメッセージを見ると、「家事はいいから、24時間外で闘え」と言っているように聞こえます。事実、夕食時には帰宅していません。
バブル期に「24時間闘えますか?」と連呼した「リゲイン」は、最近のCMで「24時間闘うのはしんどい」と認めた上で、「3、4時間闘えますか?」とセリフを変えています。
過労死を招きかねないようなメッセージに対する批判と、時代の変化を受け止めたのでしょう。それに対して、この味の素のCMはバブルの反省どころか、40数年前の高度成長期に先祖返りです。
「ひとりボイコット」をやります
同時に、はっきりと「男はうちの商品なんて買わなくていい」という声が聞こえてくるように思います。ええ、もちろん、こんな会社の商品、私は買いたくありません。これから夕食の買い物をするときには「ひとりボイコット」をやろうと思います。
次世代育成支援対策推進法に定められた、「くるみんマーク」というものがあります。仕事と家庭の両立に関する就業環境の基準を満たせば、厚労省がその事業所にその証拠として使用を認めるものです。男性の育休取得者がいることも条件になっていて、東京大学も取得しています。
私はいつも夕食の買い物のときにそれを意識していて、冷凍食品を含め、くるみんマークのない会社のものは買わないようにしています。たとえば「ニチレイ」は、パッケージにもマークをつけているものがあり、極力そういうものを選びます。
おっと、味の素もくるみんマークを取得していました。男性の育休取得者が2010年度に11人とホームページで誇っておいて、このCMはないと思うのですが……。
皆さんはどうでしょう? このCMで、味の素のイメージがよくなりましたか?
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