今回は、「離婚」について考えてみたいと思います。まだ未婚の方は、そもそも「離婚のことまで心配できるわけないやろ」と思われるかもしれません。でも結婚前から、離婚の知識は必要なのですよ。
「いざ」というときのために? いえいえ、そんなレベルではありません。そもそも1年間に受理される婚姻件数と、1年間に受理される離婚件数の比率ってどれくらいだと思いますか?
2013年の場合、結婚が66万3000件に対して、離婚は23万1000件(人口動態統計推計値)。約35%となります。これを「離婚打率」と言い換えましょうか。すると打率3割5分。世界中どこのリーグに行っても、首位打者になれるような成績です。全盛期のイチロー並み。都道府県別に見ると、「夢の4割」を超えるところもあります。
「その年に結婚したヤツが、その年に離婚するとは限らへんやん」。
おっしゃるとおりです。結婚と離婚にはタイムラグがあります。ただ、この離婚打率、1998年からもう16年連続で3割を超えているのです。驚異的な3割バッターです。つまりタイムラグを考慮しても、現在の日本社会では、結婚式は3つ出たうちのひとつは別れてる。仕事の手をちょっと休めて、うつむいて、自分の両側の同僚をチラッチラッと見てください。あなたを含めた、その3人のうちのひとりが離婚するわけです。ね、人ごとじゃないでしょ?
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