【小5のお子さんの場合】
「集中力がなく、面倒くさがり屋」が短所ということでした。こちらも次のように言い換えてみます。
集中力がないということは、周囲のことによく気がつく力があるとも考えられます。もちろん、つまらないから集中できないこともありますが、そう捉えたところで解決は難しいモノです。であれば、才能のほうに着目するほうがずっと健康的です。
面倒くさがりということは、近道を探して合理的に考えることができる才能がある、そう考えてみてはどうでしょうか。人類の進歩発展も、面倒に思う気持ちから、自動的な仕組みや効率化が進んできた側面があるはずです。実際、面倒がる子は、効率的な仕組みを教えてあげると乗ってくることがよくあります。
見える事実は1つでも、見方によって違った印象に
以上をまとめると、2人のお子さんは次のような子どもに変わります。
「自分の意見がなく、臆病にさえ見え、優柔不断な子」
→
「他人に合わせることが上手で、慎重にものごとを進めることができ、心優しい平和主義の子」
「集中力がなく、面倒くさがり屋な子」
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「よく気がつく子で、ものごとを合理的、効率的に考える才能を持っている子」
いかがでしょうか。はじめの短所ばかりに着目した表現とは真逆の印象です。このように多くの場合、短所は長所の表現に言い換えることができます。
もちろんすべての短所を長所にひっくり返すことはできませんが、表裏の関係にある特徴はたくさんあります。とくに、子どもに関しては、短所と思える特徴を長所として捉えられることが少なくありません。
コップに水が半分入っている状態を「半分もある」と見るか、「半分しかない」と見るかと同様に、見える事実は1つでも、それを表から見るのか、裏から見るのかで、まったく違った印象になります。
ぜひそうした見方で今後、お子さんを見てみてあげましょう。すると、子どもへの声かけが自然と変わり、子どもが伸び伸びしていくはずです。
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