でも、うるう年でずれが解消されて、帳尻が合っているなら、そもそも節分も春分の日も変動しないはずでは? 冒頭の「124年ぶりに」というのは説明がつきませんよね……。
二至二分や二十四節気が変動するワケとは?
そのトリックは、ずれていく時間をもう少し精密に計算していくとわかります。0.242189日=「約6時間」と言いましたが、より正確には「約5時間48分45秒」なのだそう。
ちなみに、地球の公転の説明は、英語では以下のようになります。
It takes Earth approximately 365 days, 5 hours, 48 minutes and 45 seconds to revolve once around the sun.
(地球が太陽のまわり一周公転するのに、365日5時間48分45秒かかる)
となりますね。
つまり6時間には約11.25分足りないのです。つまり4年に一度1日分付け足して暦と地球の位置を合わせているつもりが、約11.25×4=45分に相当する分を余分に戻してしまっているというのです。こちらは筆者が図にしてみました!
4年ごとに約45分逆ずれするので、400年ではその100倍の約4500分、つまり約75時間のずれ。日数にすると3.125日ずれる計算です。
そこで400年のうち100年め、200年め、300年めのうるう年を実施しないことで400年の誤差を0.125日に抑えているようなのです。国立天文台のサイトにも「うるう年を4年に1回挿入する。しかし、そのうるう年を400年に3回抜く」と説明されています。うるう年のルール、英語で見てみましょう!
(4で割り切れる年はうるう年である。しかし、100で割り切れる年は平年とする。ただし、400で割り切れる年は例外とする)
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