子ども目線はこんなに楽しくて、厳しい!

子どもとアートから見えてくる世界

幽霊を見たから泣いているの?

リネカ・ダイクストラ『女の人が泣いています(泣く女)』 2009年 Courtesy:Marian Goodman Gallery, Paris/New York Tokyo, 2014 D0504

『女の人が泣いています』はイギリスの小学生を正面から撮影した映像作品だ。オランダのリネカ・ダイクストラが制作した。9人の子どもたちがパブロ・ピカソの『泣く女』を見て、感じたことを話している。『泣く女』は、どこが鼻かわからないような、いわゆるピカソらしい絵だ。

最初のうち、子どもたちは色や形についてポツポツと話しているが、だんだん白熱していく。この人は友達がいなくて独りぼっちなんだ、幽霊を見ちゃったのかも、この人が幽霊なのでは、夫の戦死を知らせる手紙が届いたんだ、継母がムチでたたいたりする、幸せで泣いているのかも……。

「たった1枚の絵から、どんどん想像を広げていくことに驚かされます。人間には本来、暴走するほどの想像力が備わっていたことがよくわかります。大人も自分が持っている想像力を思い出して、現実を乗り越える力として使ってみてほしいですね」

子どもたちの表情は真剣そのもの。ほかの子の発言に刺激されて、さらに想像を膨らませていく。

「集団で軽いトランス状態になっている感じもします。私が通った小学校でもこっくりさんが禁止されたりしましたが、子どもは想像の世界に入り込みすぎて、戻れなくなってしまうことがあるんです」

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