やる気を削がれる人と奮起する人の決定的な差 脳科学的にはお金や成果が目標だと挫折する

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アメリカ・コーネル大学のウーリー博士らは、「やる気」を最大限に引き出す興味深い発見をしました。

223人の被験者に協力をしてもらい、簡単なタスクをするように指示します。そのとき、被験者を3つのグループに分けました。

ひとつ目のグループには、タスクが終わり次第、「すぐにポジティブなフィードバック」をします。2つ目のグループには、「時間を置いてポジティブなフィードバック」をします。そして、3つ目のグループには、フィードバックはありません。

それぞれのグループで、どのくらい「やる気」が高まるかを調べます。

フィードバックなしのグループを基準に、すぐのフィードバックでは、1.6倍にやる気が高まるのに対して、時間を置いてのポジティブ・フィードバックでは微増でした。

ポジティブなフィードバックは早い段階に

さらに、タスクを始めた初期に「すぐにポジティブなフィードバック」をたくさんすると、その効果は、後にフィードバックがなくなっても継続しやすいことがわかったのです。

つまり何か新しいことを始めるときには、できるだけ早い段階に小さくてもいいので、「良い点」「できている点」「成長している点」を探して、ポジティブなフィードバックをたくさんすることが「やる気」を高め、維持することになるのです。

それは、早くに小さな成功体験を積むのと同じ意味を持ちます。逆に、初期段階で、ポジティブなフィードバックがないと、いくら後で大きな見返りが得られるとしても「やる気」はそれほど高まらないのです。

目標に向けて進む中で壁にぶつかったり、失敗してしまったりしたときにはどうしたらいいのでしょうか?

そんなときこそ、「成果」よりも「成長」に目を向けることです。それが気持ちを前向きにするエネルギーを作り出すのです。

次ページささいな成長にも目を向けることで難局は乗り切れる
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