「6カ月休校のイタリア」授業再開で広がる不安

感染者が学校で見つかった場合の「対策」は?

トリノ市内の高校。イタリアもほかの欧米諸国同様、9月から新学年が始まる。9月14日の学校再開は心機一転のスタートだ(写真:筆者提供)

ヨーロッパで一番最初にコロナウイルスの感染被害が広がったイタリアでは、2月の後半からずっと閉鎖になっていた学校が、9月14日にようやく再開する、という話題で持ちきりだ。

学校が再開するということは、ものすごい数の人間が一斉に公共交通機関を利用したり、昼休みにはバール(バー)が混み合ったりして、あちこちで「3密」が爆発的に起きるに決まっているからだ。

「6カ月以上ずっと休校のまま」と言うと、日本人の知り合いはみんな一様に「えー!」と驚くが、5月にロックダウン解除になっても学校内でのソーシャルディスタンスの問題などが解決できないまま6月になり、イタリアは夏休みに突入した。

イタリアは通常でも6月初旬から9月初旬まで3カ月の休みがある。ロックダウンで休んでしまったから、その分、夏休みを返上して取り戻そう、という考えはない。バカンスはバカンス。それがイタリアなのだ。

オンライン授業の「機能」には差がある

もちろんオンライン授業はロックダウン中からしていたから、イタリアの子どもたちもまったく勉強してないわけではないが、オンライン授業がうまく機能しているところとそうでないところと、学校によって差がとても大きい。私の友人のお嬢さんが通う、外国人(といっても欧米人)の子どもを中心に受け入れている高校は、毎朝9時までにログインしないと欠席扱いになるうえに、その後、夕方までびっしりオンライン授業が続いて、普通に学校に行くほうがずっと楽だと言っていた。

トリノのインターナショナルスクール。教室間や体育館への移動時は、マスク着用とソーシャルディスタンスが義務付けられる(写真:筆者提供)

一方で、高齢の先生が多い公立の高校などは、オンライン授業に対応できず、授業はたまにしかなく宿題ばかり、という学校が多いという話も聞いた。

ちなみにこの前高校を卒業した私の娘も、週に3回ぐらい、1~2時間のオンライン授業がある程度で、あとはずっと宿題をしているだけだった。こんな状態がこれ以上続けば、ほかの先進国の子どもに比べて将来的に教育格差がついてしまう。

そんなわけで公立の小学校から高校は、9月14日から普通授業が再開予定なのだが、直前になって本当に再開できるのか?という不安材料が続々と出てきている。

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