「6カ月休校のイタリア」授業再開で広がる不安

感染者が学校で見つかった場合の「対策」は?

夏休みでクロアチアやギリシャ、スペイン、そしてシチリアやサルデーニャにバカンスに出かけた若者たちが、ウイルスを持って帰宅し、たくさんのクラスターが発覚している。

ビーチでの人混みも危険だが、夜、大勢がディスコなどで踊り盛り上がるのが感染拡大の大きな原因と言われた。24年もイタリアに暮らしている私には、日本人の今の若者たちが海で遊んだ後、夜はどう楽しむのか知らないが、イタリアの若者たちはズンドコズンドコ大音響を響かせ、焼けた肌を自慢しながら踊りまくるというのが、今でも定番の夜遊びスタイルらしい。

サルデーニャのマッダレーナ諸島という夢のようにきれいな海のある島では、1人の陽性患者が見つかって入院したために、島に滞在していた470人が検査のために足止めを食ったというニュースもあった。そのうちの2人は逃げ出して空港に向かい、捕まって連れ戻されたとか。

サルデーニャといえば、イタリアの元首相シルビオ・ベルルスコーニが陽性で両肺に肺炎を起こし入院治療中だ。主治医のコメントによれば「回復に向かっている」とか「心配ない」みたいな報道が多いけど、本当のところはどうなんだろう? このお方も8月にはサルデーニャでバカンスを過ごしたそうだ。政府が義務づけるマスク着用に反対した挙句の感染。84歳と高齢なので、国中がちょっと注目している。

学校で感染者が見つかった場合はどうするのか

第2波らしき新規感染者数が続々と増えているフランス(8月22日/3602人、9月6日/7071人)やドイツ(8月22日/2034人)に比べて、200~300人台をキープしてきたイタリアも、8月6日に400人を超えてからじわじわと増え、9月7日は1108人。5日の1695人から減ったものの、集中治療室の入院患者数や死者数は少し増えている。

そんな中、9月1日、公立学校に先駆けて再開したローマのインターナショナルスクール(私立)では、早々に陽性の生徒が1人見つかった。濃厚接触者の生徒と教職員60人が自宅待機で様子見中という報道。ほかにも、14日の再会に先駆けて、赤点の子のための補習授業をしたら陽性の生徒が見つかった例など、いくつか報道されている。

トリノのインターナショナルスクールでは、校内の数カ所に体温計測器と消毒液が設置されていて、自由に使えるようになっている(写真:筆者提供)

では、学校が本格的に再開されて、感染者が見つかった場合はどうするのか? 

9月8日の新聞では、詳細な指針が報道されている。読むのが嫌になってしまうほど、長々と細かく書いてある。日本は情報過多と言われるけど、一方でこういう報道ってあるんだろうかと思う。まじめな日本の人たちは、文句を言わずに各自、自分たちで情報を探し、不完全な情報で恐怖を煽られた挙句、感染者の差別やいじめにつながっていたりして……と思ったり。

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