宇宙を目指す?最強の”美女医”登場 エリート美女は知力・体力・行動力!

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宇宙飛行士を目指したわけ

――江澤さん、話題が豊富すぎてインタビューが難しいです(笑)。宇宙飛行士の試験に応募した経緯を教えてください。

宇宙にはもともと、あこがれがありました。みんな、そうでしょう? 星新一(SF作家)の本や『銀河鉄道999』には小さな頃から親しんでいましたし、高校時代には毛利衛さんが宇宙空間で浮かびながら歯磨きをしている映像を見て衝撃を受けました。毛利さん、かっこいいですしね。

宇宙を身近に感じるようになったのは、慶応病院で病理を担当していた向井万起男先生と、顕微鏡越しに話をしていたときです。「江澤くん、昨日ね、妻が宇宙から帰って来てね」と、何でもない様子で話し始め、「ボールペンを床に落として重力を楽しんでいるんだよ」と。それを聞いていて、宇宙は現実の話で、本当に行ける場所なんだなと感じ、宇宙に行くことが具体的な目標になりました。

――スケールが大きすぎる会話ですね! 「妻が大阪出張から帰って来た」じゃあるまいし……。

病院勤務の合間を縫って船舶とセスナ機の運転免許を取り、宇宙飛行士の試験に臨みました。1年間にわたる試験で感じたのは、高度な戦いになればなるほど「競争」ではなく「協調」が重要になる、ということです。

最終選考に残った10人は、人間的なバランスが最高だったと思います。自分と他人の優れたところをわきまえていて、自己主張すべきときとサポートに回るべきときを知っている。だから、課題が与えられたときに、目標達成までの時間がめちゃくちゃ短い。課題解決という目的は共通なので、誰かを蹴落とすなんてことはしません。あれほどの最強チームには二度と巡り合えないでしょうね。カナダやアメリカのファイナリストも含めて、今でもつながっていて、生涯の友だと思っています。

エリート美女は知力・体力・行動力!

イギリス人の夫との生活、新たなビジネスや社会貢献活動の話も聞いたのだけど、僕の力量ではとてもまとめられそうもない。別の機会に書くことで勘弁してもらいたい。

知力も行動力も人並み外れている江澤さんは、「エリート美女3人分の人生を生きている」という印象だった。どんな育ち方をしたらこのようなスーパーウーマンになるのか、という冒頭の疑問に戻る。

ロジカルな頭脳や強靭な体力、チャレンジングな性格などは遺伝が影響するところも大きいと思う。しかし、江澤さんのキャリアから見えてくるのは、好奇心を行動に移し続けていることだ。世界中の暮らしに興味を持ったらホームステイやバックパッカーで体当たりし、知識が足りないと思ったら働きながらでも学校に通い、宇宙に行きたいと思ったら船とセスナ機の免許を取ったうえで宇宙飛行士の試験を受ける――。

人生を充実したものにするために必要なのは、「力」ではなく、好奇心と行動なのだと感じる。森の木にシロップを塗ってクワガタやカブトムシを集めて見せてくれた父親の思い出が、江澤さんを支え続けている。

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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