美しくて優しくて賢い女性が好きだ。男性の僕だけではなく、「キレイな人」を好む女性は意外なほど多い。なぜだろう。
美しさのベースは持って生まれた容姿に規定されるが、ファッションセンスや化粧の技巧、立ち居振る舞い、表情によって美人度が最終決定する。どんなに顔立ちが整っていても、似合わない服を着て冴えない表情をしていたら、美人とは見なされない。僕たちは、「美しくあろう」とする人の明るさや強さにあこがれを感じるのである!
……いや、そんなことはないか。本能と直感だけで生きていそうな幼児の間でも、「かわいい子」はたいてい人気者だ。美人は得だな。
美人には「余裕」がある
優しさにはいくつかの種類がある。「弱い立場の人にはわが身を省みずに手を差し伸べずにはいられない」といった正真正銘の優しさもあれば、「合コンで面倒くさい人がいても露骨に嫌わずに適当にフォローしてあげる。私は美人だから頑張る必要がない」というタイプの優しさもある。
優しさというより「余裕」という表現が的確かもしれない。美人は愛された経験が多くてコンプレックスは少ないために、策を弄して必死にモテようとする人にも寛容だ。面白がってくれることすらある。男女を問わず、「頑張っちゃう人」「勘違いな人」に非寛容で、足の引っ張り合いを繰り広げるのは、たいていブサイクたち。悲しい現実だ。
余裕というより「上から目線」とも言える美人の優しさ。でも、実生活のさまざまな局面において「上」なのだから仕方ない。われわれとしては運と度胸を大いに使って恋人や結婚相手にしてしまい、その傲慢で脇の甘い優しさを独占すればいい。
そして、賢さ。仕事仲間は当たり前として、友人知人や恋人伴侶の女性も「頭がいい」ことは重大な要素だ。基礎学力に加えてさまざまな分野の知識を持ち、それでいて「自分には知らないこともある」こともわかっていて、つねに学ぶ姿勢と好奇心がある女性。積み重ねてきた実行力と経済力もある女性。会話して楽しく、一緒に行動すると頼もしい。
日本の男性は下方婚を望む傾向があると言われる。年収や学歴、年齢などで自分より下の女性を結婚相手にしたがるのだ。自分の実力によほど自信があるか、単なるアホかのどちらかだと思う。
「尊敬してほしい」「顔を立ててほしい」という願いはわかる。しかし、本気でそれを望むのであれば、賢くて経験豊かな女性を選ぶべきだ。彼女たちは無知ゆえに男の地雷を踏むような愚かなまねはほとんどしない。部下だけでなく恋人や夫のマネジメントにも優れている。
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