超高学歴・高職歴・容姿端麗の女性を訪ね歩く本連載。大人の事情で最終回を迎える。最後に、エリートの代名詞であるキャリア官僚に会っておきたい。社会的地位の高さと収入の安定だけが目的の官僚もいるだろうが、国内最高レベルの知力を、高給ではなく公務に注ぐ姿に感動を覚えることもあるからだ。
最終回は“エリートの王道”官僚美女!
知人の紹介で「省庁名は出さない」ことを前提に、ひとりの女性が登場してくれることになった。西村由紀さん(仮名、27歳)にさっそくメールをすると、「サイトを拝見してもはっきりわからなかったのですが、この特集(連載)の意図するものは何でしょうか」「取り急ぎその日で構いませんが、業務の状況によってはまた延期させていただく可能性があります」といった文面の返信が返ってくる。プライドも警戒心も高くて、気難しい人なのだろうか。
平日の夜9時に都内の焼肉店で待っていると、仕事帰りの西村さんが笑顔で現れた。桐谷美玲と山本モナを足して2で割ったような垢抜けた美人である。あいさつを交わして少し雑談をすると、どんどんくだけた感じになっていく。聞けば、自分は「華麗なる一族」ではなくて普通の家庭で育った。キャリア官僚の典型ではないので、連載の趣旨に合わないのではないか。国会開催期間中なので急遽残業になる可能性があるので理解してもらえるか、などを懸念していたようだ。気遣いの人なのである。
振り返ってみると、エリート美女にはいい人がやたらに多かった。会話や原稿で「地雷」を踏むことはほとんどなく、脇が甘すぎてこちらが心配になることもある。コンプレックスや挫折経験が少ないので、性善説に立つ人が多いのかもしれない。すばらしすぎる経歴や容姿に委縮せずに積極的にコミュニケーションを図れば、性別の違いを忘れるほど仲良くなれることもある。
東大卒の西村さん。中高は都内の一般的な私立校であり、超名門校の卒業生が集う中央省庁では珍しい経歴である。関東郊外の「何もない」街で生まれ育った西村さんにとっては、この中高一貫校すらもハードルが高かったようだ。
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