外国人母・発達障害・性的少数「26歳」の壮絶半生

いわれもない「差別」をひたすら受けてきた

フィリピン人とのダブルやLGBT、発達障害に対する社会の偏見を乗り越えて生きているショウタさん(筆者撮影)
現代の日本は、非正規雇用の拡大により、所得格差が急速に広がっている。そこにあるのは、いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。本連載では「ボクらの貧困」、つまり男性の貧困の個別ケースにフォーカスしてリポートしていく。
今回紹介するのは「同じ状況下に置かれている人たちに伝えたい」と編集部にメールをくれた、26歳の男性だ。

普通にしていても「問題児」と言われた

「15分ほど遅れそうです」。待ち合わせ場所に向かっていたとき、ショウタさん(仮名、26歳)からこんなメールが届いた。事前に注意欠陥多動性障害(ADHD)だと聞いていたので、よくあることなのかなと思う。ところが、ショウタさんはオンタイムで到着。私が不思議そうな顔をすると、笑いながらこう説明してくれた。

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「いつもは途中の風景やお店が気になって遅れちゃう。だから、約束の1時間前には30分とか、15分とか、遅れるという連絡を入れるようにしているんです。同じ遅刻でも、ワンクッション置いたほうがいいかと思って。でも、今日は(新型コロナウイルスの影響で)お店がみんな閉まってたので、ぴったり着いちゃいました」

ショウタさんにはほかにも発達障害と思われる特徴があった。ノートに連絡先などを書いてもらっているときに話しかけると「すみません、ちょっと待ってください」と止められた。書くことと、質問に答えることといった2つことを同時にできないのだという。

話を聞いたのはファミリーレストラン。近くの席の人が話をすると、ショウタさんはそちらの会話に気を取られ、そのたびに私たちの会話は中断した。周囲の話し声も電車や車の音も、ショウタさんには同じような感覚で耳に入ってくるらしい。

「小学生までは『ちょっと変わってるけど陽気なヤツ』でした。でも、中学生になると普通にしてるつもりなのに、先生から『問題児』だと言われるようになって……」

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