「コロナ下での就職」、有利なのは大企業なのか 「旬なキーワード」に飛びつくのが一番ダメだ

✎ 1〜 ✎ 216 ✎ 217 ✎ 218 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
社会に大きな変化が起きたとき、大企業のほうが有利なのではないか……そんなふうに思い始めましたが、実際どうなんでしょうか? (写真:PIXTOKYO/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

こんにちは、現在大学4年生のものです。就職活動のさなかでちょっと思うところがあり投稿させてください。

大学の就職部や一部の方たちは大きな企業だけでなく中小企業にも目を向けてみればと言っていましたし、実際にそういった考えもあるかと思っていました。友人たちも中小企業にやりがいを求めて頑張って就職活動をしていると思います。
しかし、コロナの影響でやはり大企業のほうがこういったときに有利なのではないか、つまり社員を守る余裕のある会社のほうがいいのではないかと思い始めました、実際どうなんでしょうか。

新聞や報道で中小企業のリストラなんかの話を見ていると、なんだかんだ言ってやっぱり会社が大きいほうが有利なのではないか、そんなふうに思ってしまう今日この頃です。

そもそも就職できるかもわからない状況になってきたので、余裕で受かりまくったと言っていた去年までの先輩たちがうらやましい限りです。売り手市場だったので、大した準備もせずに片手間で就職できた、という声をたくさん聞いていたので、フェアでないと感じており、不安です。
大学生A

大企業がこの先ずっと安心とは限らない

最終的に自分の身を守れるのは自分自身であり、所属する会社ではありませんし、今よさそうに見える企業、安心そうに見える企業がこの先ずっと安心かというとそんなことはありません。

この連載の記事一覧はこちら

この事実に目を背けたまま、他人や会社に頼ろうとするのは、自分の人生を生きるという気概を放棄したのも同然ですし、自分の命運を他人に預けてしまうような危険極まりない行為でさえあります。

仕事や会社を選ぶ際にいちばんやってはいけないことは、そのときの「旬のキーワード」や風潮に何の考えもなく飛びつくことです。なぜならば、職業や仕事というものはそもそも長距離走であり、長きにわたるものですから、短期的なノイズに惑わされて短絡的な判断や行動をしてはいけない性質のものだからです。

職業人生という旅を歩むにあたって、今何をするべきか、それは将来にどうつながるのか――。少なくとも自分の中でそういったキャリア戦略をキチンと持ったうえで、世の中と世の中に現在起きている事象と対峙するべきなのです。

次ページいかにこの世をサバイブするか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事