「就活どころではない」。新型コロナウイルスの感染拡大が急速に進むにつれて、学生からはそんな声が聞かれるようになっている。
一方、企業側も、採用活動をいったん中止し、スケジュールを見直しているところが多い。Webでの会社説明会や面接では限界があるし、そもそも社内の感染拡大防止対策やBCP(事業継続計画)を優先させる必要がある。4月入社の新入社員を当面、自宅待機させているところもあり、正直「新卒採用どころではない」というのが本音だろう。
新型コロナウイルスの影響がいつまで続くかにもよるが、就職活動の長期化は避けられないだろう。2020年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される前提で、採用スケジュールの前倒しが見られたが、1年間延期になったことで、その後の予定にも余裕が生じていることも大きい。また、景気後退が確実視される中、企業が採用計画を見直す可能性がある。就職環境は一転して学生に有利な売り手市場から、買い手市場になるかもしれない。
不透明感漂う就活環境
就活が混迷する中、学生はどういった企業に注目しているのか? 文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所では毎年、就活生に興味を持っている企業を尋ねる「就職ブランドランキング調査」を実施し、定期的に発表している。その結果からも、新型コロナウイルスの影響が垣間見られる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら