いよいよ3月1日から本格的に就職活動が開始する。だが、今年は新型コロナウイルスの影響で本格的な開始が遅れ、期間も長引く可能性が出てきた。こんな時こそ焦らずじっくりと情報集めをしておきたいところだ。『就職四季報』や『CSR企業総覧』などをフル活用していただきたい。
さて、今回のランキングでは、最近注目されている「残業時間削減」を取り上げたい。働き方改革の中心テーマで、上場企業など大手になるほど力を入れている。どのような会社が残業時間削減を達成しているのか、『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2020年版(2018年度)と同2015年版(2013年度)データを使い、5年間で平均残業時間を大きく減らした企業をご紹介しよう。
平均残業時間を5年前と比較
ランキング1位は米国オラクルの日本法人で、上場企業でもある日本オラクル。5年間で平均残業時間を20.1時間減らしている。2013年度(2015年版データ)の41.0時間が2018年度(2020年版データ)に20.9時間となり減少率は49.0%だった。
同社は今、フレックスタイム制度や、育児・介護等向けの短時間勤務制度、在宅勤務制度など多くの取り組みを進めている。
また、IT企業として効率よい働き方ができるようビジネスでも貢献。クラウドでアプリケーション、インフラを提供し、低料金で最新のテクノロジーを活用できる環境を整える。小規模な企業でもこうした仕組みを導入すれば働き方の改善が期待できそうだ。
残業削減以外にも本業に関連する幅広い課題解決の活動も行っている。IT教育振興のため、大学・NPOを支援し世界中の子どもがITに触れ、プログラミングを体験する機会を支援する。
中高生のITリテラシー向上のため、1998年以降毎年、全国中学高校Webコンテストを支援するなど社会の課題を事業活動で解決しようという意識は高い。残業時間も減り、多くの社会課題解決を考える同社は魅力的な職場と言えるだろう。
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