とはいえ、そろそろZoom疲れが出てきているのも事実でしょう。オンライン飲み会や授業など、顔出しをしなくてはいけない場面で、ビデオから抜けだしてもわからないようにするZoom裏ワザも編み出されています。
それはZoomの背景を自分が飲み会に参加している画像、授業を受けている画像にしてしまう、というもの。ほかにも、背景画像を画面がフリーズしたように偽装して退出する、といったワザもあるようです。抜けづらい場をするりと脱出するワザが必要なくらい、オンラインでの集まりが増えているとも言えるでしょう。
回してつながる
最近、大人たちにも広がっている、つながりの遊びである、バトン。バトンとは、SNS経由で回ってきたお題に対し、自分なりに答えて、さらに友達に回していくという遊びですが、もともとコロナの前から若者たちの間で流行していました。若者の間ではInstagramのストーリー機能を使って広がっていることから、ストーリーリレーとも呼ばれています。
例えば「#人参チャレンジ」。
自分に回ってきたら、上手でも下手でも、とにかく人参のイラストを描いてInstagramのストーリーに投稿します。そして次に描く友達をメンションで指定していく、というものです。
「#絵しりとり」は、その名称のとおり、絵でしりとりをやるというもの。
絵心のある人は称賛されるような絵を描き、絵心のない人はその面白さでウケをとるという遊びです。
ほかには「#ドラえもんチャレンジ」「#好きなバンドをあげるバトン」「#身長チャレンジ(自分の身長をアップして回す)」など、回すことで面白くなりそうなお題を挙げては、親しい友人を指名してリレーが広がっています。
「友達から指名されるとちょっとうれしいんですよね」(Kさん、大学生)
という声があるように、”自分には親しい友達がいる”ということをさりげなくアピールできるという面もあります。絵を描いて回した後にはDMで「あの絵はヒドイ笑」といったツッコミをいれながら、コミュニケーションを増やしているようです。FBなどであれば投稿は残りますが、ストーリーであれば1日で消えるため、バトンを渡さなくても罪悪感がないのだとも。
「#母校ビンゴ」というバトンも、よく回っているようです。
「自分の出身校の“あるある”を集めた質問が並んでいて、思い当たるもの、共感するものにひとつマルをつけて次の友達に回していきます」(Aさん、高校生)
自粛が始まった3月4月が年度の終わりと始めだったこともあり、母校を懐かしんだり、同窓会的なつながりを回復したり、といった機能も果たしているのでしょう。
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