ステイホームで流行「つながる遊び」の劇的進化 家にいながらどれだけ楽しめるかを工夫

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部屋でつながる若者たちも、外出をするときもあり、マスクは必需品です。

「YouTubeなどに作り方は多くアップされていますし、マスクを自作する人が増えています」(Kさん)

女子の間では手作りが広がり、男子はお母さんが作ってくれたりもしているようです。

手作りマスク(Kさん撮影)

ファッションブランドが1000~2000円くらいで販売している、デザインされたファッションマスクも人気。

「かっこいいマスクはすぐに売り切れます。外出できるようになってもマスクはつけるんじゃないでしょうか。バッグと同じような小物として定着しそう」(Kさん)

自然に消費し店への支援もする、自然体の若者たち

マスク装着が日常化する中、女子の間ではメイクにも影響が及んでいます。たとえば、くずれにくいメイク

資生堂マジョリカ マジョルカのモイストカクテルフィクサー(Kさん撮影)

「資生堂のMAJOLICA MAJORCA(マジョリカ マジョルカ)のモイストカクテルフィクサーなどが人気です。メイクがくずれにくい」(Kさん)

ここでも、若者たちが、不自由な中でも工夫して、前向きに楽しんでいる様子が浮かび上がってきます。

このところよく言われるようになった“巣ごもり消費”という言葉ですが、もともとはあまり外に出ない若者消費を揶揄するような形で、使われてきた言葉でした。しかし、今となっては、家にいながらどれだけ楽しめるか、工夫できることのほうがクールに見えるようになりつつあります。

ごく自然に消費し、困っている店への支援もする、そんな自然体の若者たちの行動から、アフターコロナ社会を楽しむ術が見えてくるのかもしれません。

(構成:淵上周平)

原田 曜平 マーケティングアナリスト

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はらだ ようへい / Yohei Harada

1977年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』『寡欲都市tokyo』などがある。YouTubeはこちら

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