日本の働き方をひっくり返した起業家の熱情

「地位やお金じゃない」サードドア開く爆発力

「サードドア」という概念に触れて、「これはまさに私のことじゃないか!」と驚いたという小室淑恵さんに「サードドア」をどのように開けてきたのかを伺いました(写真:著者提供)
12万部突破のベストセラーとなった、アレックス・バナヤン著『サードドア:精神的資産のふやし方』。
「気づけば私は、人生でサードドアばかりを開けてきたようです」。そう語る小室淑恵氏は、日本でいち早くワークライフバランスを提唱し、コンサルタントとして日本企業の働き方改革を牽引してきた。
「大学3年までは専業主婦志向だったんです。でも人生を変えたいという一心で渡米し、夢の卵を見つけました」。男性にも女性にも企業にもいい働き方・生き方を作ることをミッションとしている小室氏は、どのようにこのテーマと出会い、今に至るのか。2回に分けて紹介する。

専業主婦志向が突然、「人生変えたい!」に

「サードドア」という概念に触れて、これはまさに私のことじゃないか!と驚きました。これまで自分がたどってきた道を振り返ると、節目節目で、正攻法ではない「サードドア」ばかりを開けてきたと思うからです。「ありえない、想像してなかった場所」にたどり着いていることが多すぎだなと実感しています。

話題のベストセラー『サードドア:精神的資産のふやし方』の特設サイトはこちら(画像をクリックするとジャンプします)

私はもともと、著者のバナヤンの言う、99%の人が並ぶ「ファーストドア」に並んでも、入れる順番が来る見込みもない人だし、もちろんVIPとして「セカンドドア」から入れる環境にも生まれていません。

「ファーストドア」の前のほうに並べるような学業の成績があるわけでもない劣等感をずっと持ち続けていたし、いつもレールに乗っていたことのない人生でした。そんな私にとっての最初のサードドアは、大学生時代、人生を変えたいと決心し、放浪の旅としてアメリカへ渡ったことでした。

実は私は、ずっと専業主婦志向だったんです。大学時代は念入りにお化粧をして合コンに行くことが大事(笑)で、授業は真剣になれずに、寝て過ごしてしまいました。

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