成功する人は「自己否定する力」が凡人と違う 「サードドア」から学ぶ失敗との向き合い方
不毛な競争をしない人生を歩もう
松本勝(以下、松本):バナヤンさんの『サードドア』には、僕がいままさに学生の皆さんに伝えたいことが書かれています。シリコンバレーの有名な投資家であるピーター・ティールがこんな疑問を投げかけているんです。ここに集まってきた優秀な人材は、いったいどこを目指しているのかと。みんなが同じような成功を目指して競うというのは、レッドオーシャンなんですよね。競争した時点で負けなんです。
本当に大事なのは、ナンバーワンでなくオンリーワン、つまり自分だけのゴールを目指すこと。そこは不毛な競争のないブルーオーシャンの世界。でも頭ではわかっていても、それができる人はなかなかいません。実際のやり方がわからないからです。
でもこの本にはそこが書いてある。自分らしい人生の第一歩を始めるために必要なことが書いてあるんです。
アレックス・バナヤン(以下、バナヤン):ありがとうございます。私は人生もビジネスも、ナイトクラブに入るようなものだと考えました。まずはファーストドア、正面入り口です。松本さんがおっしゃったように、その前には長い行列ができていて、99%の人がそこに並んでいます。次にセカンドドア。VIP専用で億万長者やセレブだけが入れるドアです。