就活「別名目で呼び選考する」が常態化している 6割の就活生が「だまし面接」を経験している

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面談などの名目で呼び出して実際は採用選考をする「だまし面接」はもはや一般的だ(写真:kou/PIXTA)

この数年の新卒採用市場には大きな変化があった。最大の変化はスケジュールだ。就活が3年生夏のサマーインターンシップからスタートするようになった。この早期化によって企業の採用活動と学生の就活に変調が起きている。

「面接」と言わずに学生を呼び出す

新卒採用の正式なスケジュールは「3・6・10」。3月=採用広報開始、6月=採用選考開始、10月=正式内定式という流れだ。しかし、この数年の採用活動を見ていると、3・6・10は有名無実化し、実質的な選考が夏のインターンシップ直後から行われている。

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こういう採用プロセスの変化によって登場したのが、「だまし面接」だ。学生との接触は3年生の夏から始まるが、大企業では翌年3月までは堂々と「面接」と言えないので、違う言葉で学生を呼び出しているのだ。

その実態を検証してみたい。データは2020年卒業予定の大学生・大学院生を対象に2019年6月に行ったHR総研と「楽天みん就」との共同調査結果である。

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