「だまし面接」は、正式な面接と違ってトーナメント戦の色彩は弱いと感じられる。正式な選抜イベントではないからだ。名目を見ても「面接」という言葉はあまり使われない。
今回の調査で「面接呼び出しの他の名目」への回答学生数は894人だが、「面接」という言葉を使った学生は13人しかいない。また「模擬面接」「面接練習会」などと書かれており、正式な面接とは異なることをイメージさせていることは、文面を読めばわかる。
「OB訪問と言われたが、書類審査で評価が高かった学生のためのリクルーター面接、早期選考への近道」(文系・上位私立大)
「カフェでお話し、模擬面接」(理系・旧帝大クラス)
「ディスカッションやマッチングセミナーと称した面接」(文系・早慶クラス)
「トークセッション。座談会」(文系・旧帝大クラス)
「プレ面接(選考に備えた練習のようなもの)」(文系・中堅私立大)
「面接練習会、面談」(文系・早慶クラス)
最も多い「面談」名目
呼び出しの名目として使われる言葉で最も多いのは「面談」で、319人が使っている。言葉を組み合わせた面談も多い。「ジョブマッチング面談」「グループ面談」「キャリア面談」「OB面談」「リクルーター面談」「社員面談」「先輩社員面談」「個人面談」「人事面談」といろんな言葉が出ているが、中身はどれも似たり寄ったりなのだと思う。
中には「最終面談」「重要な面談」という呼び出し名目もあり、この段階で内定に近い選考が行われていることがわかる。
文系の場合は、学生に対するサポートの側面が強いようだ。
「面談、先輩社員による就活サポート」(文系・早慶クラス)
「面談、模擬面接、模擬面談」(文系・その他国公立)
理系の場合は、配属を意識し、分野の説明や施設見学が入ってくる。
「面談、分野別説明会、ジョブマッチング会」(理系・旧帝大クラス)
「面談。ジョブマッチング。施設見学会。社員懇談会」(理系・旧帝大クラス)
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