「働く妻」が働けば働くほど不幸になる深刻理由

妻の幸せを左右する夫の家事貢献と会話密度

普通に考えると、働いて所得が増えると幸福度が上がりそうですが、「働く妻」は働けば働くほど幸福度が低下するそうです。打開策はあるのでしょうか?(写真:プラナ/PIXTA)
共働き家庭の数は片働き家庭の約2倍となるなど、「働く妻」が多数派の時代となっている。結婚で「寿退社」する女性は減ってきているが、これまで主に妻が担ってきた家事や育児負担が減らなければ、「働く妻」は疲弊してしまう。
「働く妻」の生活の満足度は、何に影響されるのだろうか。夫がどのような人だと幸福度が上がるのだろうか。高学歴女性の学歴・結婚・キャリアを徹底分析した橘木俊詔著『女子の選択』から、一部抜粋・編集のうえ、お届けする。

「働く妻」は増えている

独身の女性は、一部の裕福な親と一緒に住んでいる人を除いて、食べるために働かざるをえない。ところが既婚女性は夫が十分な所得を得ていれば、無理して働かなくてもよい環境にいるので、働くということに対する感情なり判断には、いろいろなものがあるだろう。

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既婚女性の幸福感について、分析を行ったので、その結果をここで簡単に要約したい(より詳細な結果は、筆者と高松里江氏との共著『幸福感の統計分析』を参照されたい)。

この分析の発想の前提は、夫と妻がともに働けば家事・育児の負担が妻に過重にかかるか、夫もそれに協力する可能性が考えられ、夫も妻も生活満足度が低下するかもしれないという点である。女性には専業主婦という選択肢があったし、今でもあるが、「夫は外で仕事に特化し、妻は家庭で家事と育児に特化」という性別役割分担のほうが、かえって夫も妻も満足度が高い可能性がある。

もとより、「夫も妻も外で働き、夫と妻が家事・育児を共同で行う」という選択肢もあったし(今でもある)、かえってこれに高い生活満足度を感じる夫婦がいる可能性もある。現実には生活満足度はどうなのであろうか、というのがここでの関心である。

次ページ共働き夫婦が多数派で、片働き夫婦は少数派
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