「親が貧しい子」は勉強でどれだけ不利なのか 100点満点のうち「平均20点」も低い現実
灘校生の8割が在学中に塾通い
今となっては常識的なことかもしれないが、有名大学(たとえば東大や京大)に多くの卒業生を送っている名門高校に入学するには、塾に通っていないと不可能な時代である。
拙著『灘校 なぜ「日本一」であり続けるのか』では受験名門校の1つである神戸市の私立灘高校を徹底して解明した。そのときに現役の灘高校生にアンケート調査を行った。数多くの質問の中で、入学前のことに関して「塾に通っていたのか、そして通っていたなら何年間通っていたのか」という質問項目を用意した。
この問いでは灘中入学試験の前か、それとも灘高入試の前かを区別していない。ただし、灘高生(1学年220名)のうち灘中からの進学者が180人(80%強)であるから、入学前の塾通学の経験は、多くは小学校時代のものと見なしてよい。ただし、一部には灘中以外の中学から灘高の入試を受けた人もいるので、塾を中学時代に経験した人も少しはいる。



















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