女前グローバルエリート、家政婦2人フル活用

仕事・家事・育児を全部ひとりでやるのは無理!

男性の意識改革も必要

村上さんが雇ってきた歴代の家政婦はすべて日本人だ。ところが、日本に来て日本人の家政婦を探すのに苦労したという。

「本当にいないんですよ。日本にはそういう職業がほとんど成立していないみたい。外国人の家政婦さんはいますが、雇用できるのは、外国人のエグゼクティブ層や大使館員など特別なビザを持つ外国人だけ」

昨年6月、在日米国商工会議所が政府に外国人家政婦の規制緩和を求めた。だが、もし移民政策が進んだとしても、日本の男性は「働く妻に家事をしてほしい」と考えるのではないか。村上さんは、男性の意識改革も必要と語る。

「うちの夫は、趣味が掃除で、仕事から帰ると掃除機をブンブンかけてストレスを解消しています。ナニーさんや家政婦を雇うことも、夫が勧めるのです。『君は母親にしかできないことをやったらいい』と。今度、いちばん下の子の保育園のお楽しみ会で、忍者の衣装を着てダンスしますよ(笑)。全部を完璧にやるのは絶対に無理なので、できることだけやるという感じです。夫は私の仕事を誇りに思っていて、『どんどん出世して。僕が主夫になるよ』と言っています」

家事をする、家政婦を雇うことに賛成する、妻の出世を喜ぶ。こんな男性が日本にいれば、「女前」なキャリア女性は確実に増える。いや、その柔軟な男性こそ、「女前」の称号にふさわしい。

外資系民間企業で働きながら、「ゆくゆくは公的機関で自分の専門知識を生かし、国際貢献をしたいという気持ちがあった」村上さん。現在、OECD加盟50周年記念イベントに本腰を入れている真っただ中だ。

村上さんのようなロールモデルが職場にいて、それが自然に思えるようになったとき、政府が目標とする「管理職の女性比率3割」は実現し、アベノミクスは成功するだろう。

つまり、男性と女性が連携することが、日本経済を救う。「ONME(オンナマエ)」は決して争わないで成果を上げ、周りの人々をハッピーにする。世界平和にもつながるかもしれない。

気さくな雰囲気の村上さん

(撮影:今井康一)

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