「ムーギーさん、この書籍、初版から1万部という、デビュー作としては破格のスタートを切ることになりました。普通は5000部程度なんですが、書店さんからの期待も非常に大きいです。私自身、今年発売されたビジネス書としてはナンバーワンの出来だと思います。」
これは我らが東洋経済の敏腕編集者、中里有吾氏から最近送られてきたメールである。そう、驚いたことに12月19日ごろに、私の本が日本で発売されるのだ。苦節半年、最近わたしのコラムで手抜き感が目立ったのは何をかくそう、この書籍執筆にかなり時間を費やしていたからである。
結局220ページも新たに書くハメに
2012年11月に始まった連載「グローバルエリートは見た!」は1年間で3000万ページビューを超える人気コラムになり、年間を通じてほぼ人気ランキング1位を獲得することができた。これはひとえに編集部の力強いサポートおよび、読者の皆様の温かいご声援のおかげである。
当初は「これほどのご声援をいただけたのだから、そのまま既存のコラムを繋げばそれなりの本になるのでは」とタカをくくっていたのだが、「デビュー作は本職でやってきたコアなコンテンツを書かないとダメですよ。たんに面白いだけでなく、実際に仕事で役立つスキルや教訓がないと、誰もお金を出してまで買ってくれませんから。1年のコラムを精査したところ、驚いたことに大半が恋愛やお笑い、時事ネタばっかりで、書籍に使えるのは50ページくらいでした。新たに200ページは書いてください」と東洋経済で数々のベストセラーを手掛けてきた中里氏に懇々と説得されたのだ。
それならば、と一発奮起して、ほぼ完全にイチから執筆したのが本書である。
世界中のエリートの仕事術をまとめた「本編」と「スペシャル付録」はほぼ完全に書き下ろしであり、エリートのプライベートを描いた「特別編」は、コラムの中でもとりわけ人気が高かった恋愛・結婚・離婚にまつわる内容を再編集のうえ、大幅に加筆したものである。
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