(司会:佐々木紀彦、構成:長山清子)
――城さんは今、40歳。ムーギーさんは36歳。
ムーギー:ハートはまだ20代。下手したらまだ10代。
――そこで今回の対談では、40代をどう生きていくかということを、大きなテーマにしました。
1つ目に、城さんの同級生だった東大法学部卒の人とか、富士通勤務時代の同僚たちが、今40歳を迎えてどういう生活をしているかについて伺いたい。
2つ目に、40歳になると、ある程度明暗が分かれますから、40歳のキャリアの成功と失敗を分けたものは何だったのか、その分水嶺になったものは何かを聞きたいと思います。
そして3つ目に、年功序列の崩壊とか解雇緩和などの次に来るであろう雇用・キャリア関連の大きいテーマは何なのかを、城さんの問題意識や、城さんが最近よく相談を受ける話の中から聞き出していきたい。この3本立てです。
ムーギー:了解しました。グローバルエリート、出動します! 城さん、本当にお久しぶりです。
城:お久しぶりです。
ムーギー:前回の対談のとき私が遅刻して、30分お待たせしてしまったことがずっと胸にあったもので、今日は先に来ておりました。もう30分前からずっと待っておりましたので、これでおあいこということで。
城:(苦笑)
ムーギー:今回は、「40代の働き方」がテーマということなのですが、われわれもいよいよ40代になるじゃないですか。やっぱり30代とはちょっとノリが違うというか、周りの人の身の振り方も結構変わってきていると思うんです。
たとえば私が身を置いてきた外資金融の世界では、30代半ばから40歳そこそこでエグジットする人が多いので、40歳前後というのは本当にターニングポイントなんです。大儲けしてエグジットするタイプと、これ以上、上にあがりにくいなと限界を感じて辞めるタイプと、クビになって辞めるタイプといろいろあるんですけど、城さんの周りでは、40歳を目前にして、今後の身の振り方を考えたとき、どういったパターンが多いですか。
城:独立する人はそれほど多くなくて、やはりどこかに転職するのが基本ですね。外資に行く人も増えていることは増えているけど、そんなに多くない。ずっと日系企業に勤めていた人は、転職するにせよ、次もまた日系企業という発想しかないようです。
ただ、40歳を超えて転職できる人は非常に限られる。具体的に言うと、マネジャーとしてそれなりのスキルのある人じゃないと無理。そういう経験が積めている人は大丈夫だけど、そうでない人は今の職場にしがみつくしかないという感じはします。
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