40歳の明暗を分ける“運”を管理せよ

ブラック人材もホワイト人材も、”運”に翻弄されすぎ?

 

 ※ 過去の対談はこちら

その1:40代の”成功”と”失敗”を分かつもの

その2:「半沢直樹」に熱狂する、バブル世代の悲愁

その3:英語が下手なだけで、IQは3割ダウン?

(司会:佐々木紀彦、構成:長山清子)

:40歳手前というのは、本当に明暗が分かれる年代ですね。僕が見ていても、大企業にいても課長以上に上がれた人と、ずっとヒラでくすぶっている人にかっきり割れています。後者はキャリア的にもそうだけど、人材的にも行き詰まっているなという気がしますね。

ムーギー:その分かれ目って、いったいどこにあるのでしょうね。僕の知り合いでも36歳くらいでゴールドマンのパートナーになった人もいれば、大きいファンドのパートナークラスがどんどん出てきている。その一方、底辺でくすぶっている人もいる。転職貧乏というか、キャリアのデフレスパイラルに陥っているような人。

僕が思うに、分かれ目は入社して最初の数年にあるような気がします。社会人になって最初の数年で努力してパフォーマンスを見せて、プロモーションして、周りから認知されるというサイクルを早めに経験すると、それが癖になるんですよ。「自分はこうやったら認知されるから頑張ろう」という好循環に入れる。

ところが初めの数年、ずっと鳴かず飛ばずだと、「俺は鳴かず飛ばずがお似合いなんだ」という、自分のアイデンティティの下方修正が起きてしまう。東洋経済オンラインでコラムを連載しているミセスパンプキンがおっしゃっていたんですが、子どもの教育も同じで、早いうちから成功体験を積ませるとか、得意分野を見つけるのをサポートしてやるのが子育ての肝なんだって。キャリアのスタートのときも同じようなことが言えるんですよ。

:弁護士になった人ってわりとそうですよ。35歳そこそこなのに渉外事務所でパートナーに上がってくるような人たちは、そんな感じです。最初に自分でいいサイクルをつくっているんですね。ただ大企業で上に行く人と、その場にとどまってしまった人の分かれ目は、たぶん運だと思うのね。

ムーギー:運ですか。

:だって、どんな仕事を与えられるかでキャリアが形成されるでしょ。それに人事評価も相対評価だから、上司の政治力で決まるわけ。上司の声が大きくてベテランで、「俺の部下は全員Aだ」って言ったら、そいつらがAになるのを僕はずっと見ていたから。

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