英語が下手なだけで、IQは3割ダウン? クビになって一番役立たずは、ローカルエリート?

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その1:40代の”成功”と”失敗”を分かつもの

その2:「半沢直樹」に熱狂する、バブル世代の悲愁

(司会:佐々木紀彦、構成:長山清子)

――ところで話は変わりますが、城さん、雇用とか働き方について、最近、目立ってきた新しい傾向はありますか?

:そうですねえ。

ムーギー:ちまたにこういう失礼なことを言う人がいるんですよ。確かに年功序列の撤廃とか正社員をクビにせなあかんって話はもっともやけど、そろそろ評論家の皆さんも、10年近く同じことを言い続けてるんちゃうかと。そろそろほかのこと言うたらどうやと。僕が言うてるんと違いますよ。

――その点、今は城さんが10年前に思っていた方向に変わりましたか。それとも全然、変わっていませんか?

ムーギー:正社員の解雇は明らかにめちゃめちゃ増えているでしょう。不況になると一部の企業はうれしいんですってね。特に製造業みたいに伝統的に労働組合が強くてクビを切れないところは、不況が続くのを待っているところがある。つまり、大不況であればあるほどクビ切りを正当化できるから。でも、実質的にリストラが許されるようになってきているから、陰湿に正社員をクビに追い込むみたいことは減っているんですか。

:ああ、リストラに応じない人を集めた部署「追い出し部屋」とかね。その制度は全然変わっていないけれど、空気はすごく変わっていますね。「解雇ルールを明文化したうえで、企業規模を問わずに解雇OKにするべきだ」ということは、2006年ぐらいにたぶん僕が最初に言い出したんだけど、そのときはネットやメディアですごくタブー視されて風当りが強かった。

でも今はむしろ支持者のほうが多いくらいです。半年ぐらい前にフジの「報道2001」という地上波の番組でアンケートを取ったら、解雇ルールに則ったうえでの正社員の解雇は致し方なしという人が多かったんですよ。

ムーギー:それは、城さんが言い続けてきた効果ですかね。

:まあそれも多少はあるでしょう。変わってきたのは間違いない。ついでに言うと、先の衆院選の結果では、労働市場の流動化、つまり金銭解雇ルールを導入しようとマニフェストに書いている政党が実は76%以上を占めたんですね。具体的にいうと自民、みんなの党、維新の3党です。だから実はすごく情勢は変わってきていて、追い風が来ているんですよ。

ただ、その追い風を帆に受けて進む安倍政権があんまり煮え切らなくて。本当は3本目の矢でバーンと出すはずだったんだけど、あまりにも風が強風なので「三本目打たなくても何とかなるんじゃないか」と日和見している状況です。でも今、節目にあることは間違いない。

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