英語が下手なだけで、IQは3割ダウン? クビになって一番役立たずは、ローカルエリート?

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――城さん、どう思われますか?日本型エリートに足りないものって何でしょうか。みんなが海外に出て行く必要はありませんが、日本で生き残るにも、今のままでは不充分ですよね。

:本来なら日本のエリートとグローバルのエリートのあり方が違うのはおかしいわけですよね。英語とかインフラ面の条件は違うかもしれないけど、求められる資質は同じでしょう。

城繁幸(じょう・しげゆき)
作家、人事コンサルタント
1973年生まれ。東京大学法学部卒業 後、富士通に入社。人事部門にて新人事制度導入直後からその運営に携わり、同社退職後に執筆活動を始める。雇用問題 のスペシャリストとして、人事制度、採用などの各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各メディアで発信中。最新著書に『若者を殺すのは誰か?

ただ日本の場合、働いたご褒美を組織なりお上なりが与えてくれるものだという意識がどこかにある。たとえば40歳ぐらいまで頑張ったら、自分はもっと上のポストに行ける、お給料も千何百万円になるはずで、もしそうならなかったらそれは組織が悪い、政治が悪いという発想です。

よく不況だから政府が財政出動をしなきゃいけないとか、中央銀行はもっとリスクを取って量的緩和をするべきだなどという意見が出てきますが、学者はともかく、一般大衆が政府頼みの意見をこれだけ支持する国は、世界でも非常に珍しいと思う。僕の友達のエリートにも、口癖のように会社が悪い、政治が悪いというやつがいます。それを聞くたびに「おまえが何かすればいいんじゃないの」と思いますけどね。

――自分で何かしようとか、変えようとは思わない。そもそも、変えられると思っていないということですか。

:自分の「個」を確立してないというか、未熟というか。すごく優秀だし大企業で役職にも就いているんだけど、やっぱりその辺が抜けている人は多い。

――ほかには東大法学部時代の同期は今、どういう感じに見えますか。

:完全に割れてますね。大企業で本社の管理職に昇格しているヤツ、外資に転職してそこそこ頑張っているやつもいれば、干されて音信不通のやつとか。うーん、どっちかというと後者のほうが多いかな。

ムーギー:ローカルエリートのなれの果ては、音信不通なんだ。

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